寒い冬は一年の中でも魚介が特に美味しい季節と言われています。
鱈やふぐ、あんこうや鰤なども美味しいですが、忘れてはならないのが…牡蠣です!
旬を迎えた牡蠣は次の産卵に備えて栄養を蓄え、旨味が凝縮されているので、冬が旬の真牡蠣はこの時期だけの格別の美味しさですよね。
生でよし、焼いてよし、鍋や炊き込みごはん、パスタやアヒージョなど牡蠣の旨味さえあればどんな料理にしても美味しくなってしまうといっても過言ではないほど。
10/28(日)、これから旬を迎える北海道湧別町の真牡蠣を堪能できるイベントとして開催された、「COYSTER(コイスター)試食会」に参加してきました。
会場となった東京丸の内の「NIHONBASHI BREWERY. T.S」の店内には座りきれないほど大勢の方が集まり、歩くのがやっとという盛況ぶり。
お腹いっぱい牡蠣を食べてやろう! と意気込んで会場に来ましたが、こんなに大勢いたら私のところに牡蠣は回ってくるのだろうか…と若干不安になってしまいます。笑
しかし、会場奥に目を向けると、地元湧別漁協の漁師さんたちがものすごいスピードで牡蠣を開けくれています!
そして大量の牡蠣!なんと殻付きの牡蠣は900個も持ってきたそう!
期待が高まります!!!
COYSTER(コイスター)とは?
「漁師が恋した小さな牡蠣」と言われるCOYSTER(コイスター)。
「小+オイスター」と「恋」をかけているなんて可愛らしいネーミングですが、その名の通りCOYSTER(コイスター)は小さな小さな牡蠣です。
産地は日本で3番目の大きさと言われる、北海道湧別町のサロマ湖。
湖でありながら海と繋がる地形になっているサロマ湖は、川から流れ込む淡水と海水が進入する「汽水湖(きすいこ)」としては日本一の大きさ。プランクトン豊富なオホーツクの海水が流れ込むため、良質な牡蠣やホタテが育つ産地として知られています。
栄養豊富な環境で、大きく立派に育った牡蠣はさぞかし美味しいだろう…
と思いきや、なんとサロマ湖で牡蠣を育てる漁師さんたちは、大きな牡蠣ではなくたった1年で水揚げした小さな一年牡蠣こそ美味しいのだと言います。
一般には流通しない「一年牡蠣」
一般的な牡蠣は2〜3年かけて育てられ水揚げされるため、1年で水揚げされた牡蠣には滅多にお目にかかることができません。
そんな一年牡蠣は漁師さんだけが楽しめる美味しさだったそうですが、この美味しさを皆さんにも食べてもらいたいと商品化されたのがCOYSTER(コイスター)なのです。
さっそく湧別の牡蠣を堪能する
まず運ばれてきたのは漁師さんたちが開けてくれたばかりの新鮮な生の二年牡蠣。
大きさは普段目にする牡蠣の大きさです。
一口で頬張ると、シャキシャキとした食感とミネラル感が感じられる味わい。牡蠣の旨味がしっかり感じられて美味しい!
続いてはお待ちかねの一年牡蠣COYSTER(コイスター)の牡蠣酢。
お皿にモリモリに乗った小さな牡蠣たち!
小さい…!
スプーンに乗せるとその小ささがよくわかります。
こんなに小さい牡蠣を食べてしまうとはなんて贅沢な…
その小さな一口を食べてみると…
二年牡蠣に比べて旨味がぎゅっっと凝縮されていて、それでていてさっぱりとして、驚くほどクセがない…!
そして止まらない…!!
湧別漁協の中条さんは、
「地元湧別の漁師は、生牡蠣はこの一年牡蠣しか食べないんですよ。それくらい一年牡蠣はクセがなく美味しい。例えるなら羊肉のラムとマトンのようなもの。フレッシュな生牡蠣で食べるなら、ラムのようにクセのない美味しさが魅力の一年牡蠣がいい。それを皆さんにも知ってほしい」
言われてみればまさに、マトンではなくラムのような爽やかさ。
いくら大好きな生牡蠣とはいえ、こんなにぽいぽいと口に運んだのは初めてです。
COYSTER(コイスター)の美味しさに夢中になっていると、続いて運ばれてきたのは焼き牡蠣。ふっくらと火が通った牡蠣からは旨味エキスがじわっと溢れ出して、こちらも絶品!
みなさん、牡蠣もお酒もどんどん進んでしまっています。
さらに今回、生や焼き牡蠣以外の料理を担当するのは、「ジャーサラダ」「スキレット」などのトレンド仕掛け人としても知られる料理家の岸田夕子さんです。
「牡蠣のソテーとガーリックスピナッチ」
牡蠣と相性ばっちりのほうれん草、ガーリックの香ばしさが牡蠣の美味しさをさらに引き立てます。
「牡蠣とネギのスパゲティ」
ほんのりとクミンの香りが食欲をそそります。牡蠣の旨味がパスタに染み込んで秒殺で平らげてしまいました。
さらに、その場で開けてもらった生ホタテも!
実は冷凍ではないホタテを生で食べたのははじめて。しゃきしゃきとした食感とフレッシュな甘みが普段食べているホタテとはまるで別物。そして驚いたのが、脇役かと思っていた貝ひもの美味しさ。歯ごたえ良くクセのない美味しさがやみつきになります!
産地が抱える廃棄問題
実際に食べてみたらこんなにも美味しいホタテの貝ひもですが、やはりホタテは貝柱が圧倒的に消費されているため、貝ひもが余ってしまうと言います。そもそもの需要が少ない上に貝ひもは処理に手間がかかるので、一般的には干物にされる程度で中々消費が進まないのだとか。
湧別の美味しい牡蠣やホタテを食べてほしいという思いと、一方で、廃棄されてしまっているけれど実は美味しいものもあるのだということを知ってもらいたいと漁協の中条さん。
実際に現在、貝ひものトマトソースなどの商品開発が進んでいるそうですが、今後さらにその魅力を引き出すコラボや商品づくりをしていきたいそう。
さいごに
美味しいものを食べられる試食イベントは、その美味しさばかりに目がいってしまいますが、美味しいものが食べられる裏側では廃棄などの課題もあることを忘れてはならないのだと考えさせられます。
そして、「大きい牡蠣が美味しい牡蠣」という常識を打ち破る美味しさのCOYSTER(コイスター)をはじめ、私たちが普段スーパーで目にしているものだけではわからない美味しさが地域にはたくさんあるのだと気付かされた今回の試食会。
COYSTERのご購入はこちらから↓↓↓
https://ybtomorrow.jp/wp/item/coyster/
COYSTER(コイスター)は剥き身にした状態で販売しています。
なんと、漁師さん自ら一つ一つ丁寧に剥き身にして厳選しているそう!
漁師が恋した小さな牡蠣の美味しさを味わってみたい方はぜひ、購入してみてはいかがでしょうか?
ライター・撮影|小泉優奈