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Y’s telling

Y’s tellingBLOG

2018.10.07

北の大地からの経営者発信①  株式会社上杉製作所 代表 上杉 昌さん 「家を継いだ時、良いものをつくろうと誓った」 新聞紙一枚で火が付くバーベキューコンロ

株式会社上杉製作所 代表取締役 上杉 昌さん

「家を継いだ時、良いものをつくろうと誓った」

 

作業所の薪ストーブの傍らで、上杉製作所(北海道湧別町)の上杉昌社長はこう言った。

 

1930年創業の同製作所はルンペンストーブなどを製造販売しながら拡大した。明治生まれの創業者である父親は、材料を無駄なく使う心を使うことを心がけていた。自分は創意工夫で良いものを作れば売れると信じた。横浜市立大学を卒業して家業を継ぐとダイレクトメールを活用した営業で北海道内を回った1950年代の終わり、当時としては最先端の営業方法だった。

昭和5年、板金工場として創業開始。薪ストーブの受注生産を行っていたが、戦後、製品化を進め、昭和23年には木工場の廃材処理問題に着目し鑄屑ストーブの開発で特許を取得。

40年代に入ると、高周波造管機を導入し、屋外用長尺煙突の量産や大型油圧プレスの導入での灯油用ホームタンクの量産化に取り組んだ。石油の備蓄が必要とみると軽油用ホームタンクを製造販売した。北海道の燃料事情に合わせたものだ。上杉社長のアイデアは北国の生活に根ざす。

49年、現在地に工場を新設移転、ホームタンク製造のライン化を図り、56年ごろには野外バーベキューコンロの製造を開始し、バブル経済に入る前の60年にはコンロの量産化に取組み、販路を拡大。まさに北の大地のアイディアマンである。

現在は中国より鑄物製薪ストーブを輸入し、北海道全域を中心に販売も行っている。

 

生活の変化でストーブが売れなくなると、レジャーに目を向けた。野外用バーベキューコンロ「バーベクック」を製造を開始した。

 

「新聞紙でかんたん炭火おこし」をキャッチフレーズに、しかも、使用後の炭をそのまま保管して持ち運べる工夫もした。「良いものなので、多くの人にUESUGIバーベキューコンロを使っていただければ」とジェントルマンらしい笑顔を浮かべた。

 

 

会社概要

商号       株式会社上杉製作所

代表者    代表者取締役 上杉 昌

住所       北海道紋別郡湧別町中湧別北町149番地

設立       昭和5年

資本金    1000万円

従業員    12名

 

主要製品

バーベキューコンロ

灯油・軽油用ホームタンク各種、パイプ脚立、鋳物薪ストーブ、建設・土木用資材、ステン長尺煙突など

 

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